フライタイイングを始めてみたもののマテリアルは何から揃えていけば良いかよくわからない。今日はそんな疑問にお答えします。
ということで、この記事ではフライタイイングをこれから始めたいという人向けに、次のことをまとめていきます。
- フライマテリアルとは
- 最初に揃えておきたいフライマテリアル
- それぞれのマテリアルはどんなものか
- 各マテリアル使用の参考フライ
フライマテリアルとは
一言で言うとフライを巻くための材料のことです。ただ、材料といっても様々で、鳥の羽根や動物の毛に代表されるような天然素材から、化学繊維を利用した人工素材まで幅広くあります。
フライタイイングを始めた人が最初にぶつかる壁は、教本などでマテリアルの名称が載っていても瞬時にどんなものかイメージできない点です。
マテリアルがイメージできない→使い方がわからない→フライが巻けない
こんな悪循環に陥ります。なので、マテリアル名と実物が一致していること、そして使い方を知っているってことはとっても重要なのです。
ここまではいいですか?では、次にこれからフライタイイングを始めた人向けに最初に揃えておきたいマテリアルを挙げていきます。
最初に揃えておきたいマテリアル
フック
これは挙げる必要ないかもしれませんが針のことです。フライ用の針は、アイと呼ばれるラインを結ぶための輪っかが付いているのが特徴です。
またフックの番手(サイズ)は#〇〇のように表記されており、〇に入る数字が大きくなるほどサイズは小さくなります。
改めてフックの各部名称を書いておきます。タイイング教本ではフックの部分名がいきなり出てきて、何処のこと?ってなることが多々あるので、覚えておきましょう。
なお、同一番手のフックでもシャンクの長さが異なったり、ゲイプの曲がりが違ったり色んな形状のものが存在します。
タイイング初心者の場合、フックの番手は#12〜#14くらいのものを選ぶと巻きやすくて良いです。いきなり小さなフライを巻こうとしてもなかなかうまく巻けないので‥
スレッド
スレッドとは簡単に言うと糸のことです。フライのボディを作ったり、羽根を巻き止めたりするのに使います。
これもタイイングには必要不可欠なマテリアルです。スレッドにも太さがあり、〇/0といった表し方がされます。こちらもフックと同様に、〇の数字が大きくなると細くなります。
スレッドのカラーも実に様々なものが売られていますが、ナチュラルカラーであるタンやブラックなどがあればだいたいの場合は困りません。まずはこの2種類を準備しましょう。
エルクヘア
鹿の毛のでことです。フライタイイングを始めた人であればほとんど全ての人が巻くであろうエルクヘアカディスを巻くために必須のマテリアルです。
多くのタイイング教本に初めての1本として載っているエルクヘアカディスですが、私も同意見で過去記事でも紹介しています。
エルクヘアを使った代表フライとして、エルクヘアカディスの画像を載せておきます。
また、エルクヘアに関してはもう少し細かい情報を過去記事で紹介しています。
コックネック
鶏の首の羽根です。1本1本が長いのが特徴です。コックネックはハックル材としては定番で、巻いて使ったり、そのまま巻かずにウィングとしても使えます。
良く使われるカラーとしてブラック、グリズリー、ブラウンなどがありますが好みの色を少しずつ買い足していくのが良いでしょう。コックネックは比較的高価な部類のマテリアルです。量が半分のハーフタイプのものもあるので、使用量に応じて購入する量を検討した方が無難です。
ダビング材
フライのボディを形成するマテリアルです。ウサギの毛を使った天然素材から、化学繊維まで幅広く存在します。
最初に揃えるならナチュラルカラーである、ブラックやオリーブなどのカラーが用途も広く無難です。
エアロウィング
化学繊維の素材です。エアロウィングはパラシュート系のフライを巻く時に必須のマテリアルです。
視認性を高める目的のマテリアルなので、カラーはピンクやオレンジ、ホワイトなど明るい色を選びましょう。
エアロウィングを使った例として、アントパラシュートの画像を載せておきます。
シンカーワイヤー
オモリがワイヤー状になっているもので、ニンフなどの沈めるフライのボディ下に巻きつけて使います。
オモリの量を調整することで、フライの沈む速さを変えることが出来、水中を狙う場合はけっこう重要なマテリアルです。
マラブー
管理釣り場や湖での釣りでは、大型のフライを多用します。マラブーはフライのシルエットを大きく見せるために有効なマテリアルであり、かつ水中でユラユラと揺れる素材のため魚へのアピール度も高めです。
ブラックなどのナチュラルカラーをはじめ、鮮やかに染色されたものも多数売られているので、少しずつ買い足していくのが良いです。
マラブーを使った例として、ビーズヘッドマラブーの画像を載せておきます。
ピーコックアイ
孔雀の羽根です。ピーコックはそのまま巻いてフライのボディとして使える他、そのまま巻き止めてフライのテール部などにも使える汎用性の高いマテリアルです。
またフリューを削ぎ落として芯だけの状態としたストリップドピーコックの形でも使われます。
ここではボディ材として使った例として、ロイヤルコーチマンの画像を載せておきます。
ターキークイル
シチメンチョウの羽根です。ウェットフライのウィングとして使われることが多いですが、ニンフフライのウィングケース部にも使われます。
色んなカラーがありますが、ブラウン系のものが汎用性が高くオススメです。参考フライとしてはヘアーズイヤーニンフのウィングケース部に使った例を載せておきましょう。
マラード
こちらもカモの羽根です。マラードはドライフライやウェットフライのウィング部やテール部に使われる汎用性の高いマテリアルです。
カラーも様々なものがありますが、中でもブラウン系は使いやすいです。
ウェットフライのひとつプロフェッサーの画像を載せておきます。
以上が最初に揃えておきたいマテリアルになります。ここに挙げたマテリアルはほんの一握りにすぎません。マテリアルはほんとに物凄い数があります。今回挙げたマテリアルやその他のマテリアルを購入する際は、釣り用品を広く取り扱うナチュラムさんがオススメです。【アウトドア&スポーツ ナチュラム】はこちらから。
まとめ
フライマテリアルは本当にたくさんの種類があります。今日紹介したのはほんの一部ですが、これらマテリアルの組み合わせを変えることで様々なパターンのフライを巻くことができます。
一度にたくさんの種類を買い集めても使いこなせないことが多々あるので、ひとつずつ買い足し、そのマテリアルの特徴をマスターしていくのがタイイング上達のコツです。
たくさんのフライを巻けるようになってくださいね。
ではまたー