今日はテレストリアルニンフの巻き方を記事にしてみたいと思います。ハックルのウェブ部を消費できるフライなので、個人的にはけっこう好きなフライです。
テレストリアルとは陸生昆虫を模したフライを指して使う言葉ですが、正直、このテレストリアルニンフが直接何を模しているかは知らないです。。。が、一般的なニンフフライに飽きられたときには、パターンを変えてみるのが有効ですので、ヘアーズイヤーニンフ等と一緒にフライボックスに入れておくと良いかも知れません。
マテリアル
冒頭でも書きましたが、このフライはテール部にハックルのウェブ部分が使えます。どうしても余りがちなウェブ部分ですが、消費するにはもってこいのフライとなってます。タイイングに必要なマテリアルは以下の通りです。
- フック : #12
- スレッド : ブラック 6/0W
- テール部 : スペイコック (ウェブ)
- ボディ1 : ピーコック
- ボディ2 : ヘアーラインダビング ダークオリーブ
タイイング
フックにスレッドを下巻きし、スレッドはフックの後方に移動しておきます。スペイコックのウェブ部分を切り出して、テール部として巻いていきます。ボディに厚みを持たせるために、余っている部分はボディ下地として巻きこんでいます。
ピーコックを1本取り出し、フックに巻き止め、そのままアイの方に向かって巻き、アイ周辺まで巻いたら折り返してテール部まで巻きながら戻ってきたところでスレッドで止めます(スレッドはまだ写真の位置ってことです)。ピーコックの余分はカットしておきましょう。
ダビング材をフックの下側に配置して、スレッドで巻き止めます。テール部からアイ側に向かって螺旋状に巻いていきましょう。なお、ダビングはあくまでフックの下側だけにある状態を意識しましょう。
アイの手前でスレッドを複数回巻いてヘッドを作ったら、そのままハーフヒッチで止め、ヘッドセメントで固定します。
最後にニードルを使って、ダビング材を外側に掻き出してやれば完成です。
タイイングのポイント
ポイントとしては、スペイコック(ウェブ)の量とダビング材の巻き方になります。ウェブの量が多すぎるとボディが貧弱になりすぎますし、逆ではテール部のインパクトがありません。全体のバランスを見て調整することが重要です。
ちなみにですが、ウェブの量が多いなと感じたときは、適量にカット(むしり取ると良い感じに仕上がる)しても問題ないので、慣れないうちは少し多めに巻いておいた方が良いです。
ダビング材の巻き方ですが、今回のような巻き方ではダビングワックスはいりません。ただし、スレッドを緩く巻きすぎるとダビング材が抜け落ちてしまうので、ある程度しっかり巻くこと(締めるという意味で)が重要です。
まとめ
今日はテレストリアルニンフのタイイング紹介でした。通常のニンフに飽きたり、ハックルのウェブがたくさん余ってきたりしたら巻いてみてください。
ではまたー